坂本龍馬

坂本龍馬という男の魅力

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第7回「遥かなるヌーヨーカ」

安政元年(1854)6月
龍馬は15ヶ月ぶりに江戸での剣術修行を終え土佐に帰ってきました。

 

龍馬はもっと剣を極めたいと再度江戸修行を父にお願いし、父も快く了承し藩へのお伺いを立てるよう兄に命じました。

 

でも、この時父は病気を患っていました。

 

そのことは家族全員で龍馬には伝えないという事に。

 

15ヶ月ぶりに武市道場に顔を見せにきた龍馬ですが、そこには「攘夷」と書いた書の前で座っている鋭い目つきをした武市がいました。

 

龍馬が黒船の話を楽しくしていると、武市は「そんなことよりなぜ幕府は開国した」と龍馬に詰め寄り、その他の者たちは、武市のことを先生と呼べといきりたっています。

 

別の日、土佐一の物知りという河田小龍のところに話を聞きに行くという弥太郎に出会い、龍馬は無理やり付いていくことに。

 

屋敷の中には大勢の人が話を聞きに来ていて、龍馬の幼なじみの饅頭屋の長次郎は小龍の弟子になっていました。

 

しばらくすると河田小龍が登場し、アメリカ・ニューヨークのことについて話はじめます。。

 

「町人や百姓であってもプレジデントになれる」と話すと皆ざわめき始め、「アメリカが日本より優れていると言いたいのか?」と言う武市に、「それが事実」と笑う小龍に半分以上の者が怒って帰ってしまいます。

 

続けて日本地図を広げ日本の場所を教え、龍馬や皆は世界の広さと日本の小ささにショックを受けます。

 

更に「攘夷でも開国でもどっちでもいい」という小龍に、皆怒って帰ってしまい、残ったのは龍馬と弥太郎と武市の3人。

 

半平太と弥太郎が口喧嘩を始める。

 

龍馬は、江戸で「己を惑わす敵は実は己の中にあるいうことを学んだ。小龍先生が言いたいのは、異国を目の仇にする前にまずはこの日本を守ってやるという心構えを持ていうことだ」と2人を悟が、水と油…。

 

そして、弥太郎は江戸に向けて出発。

 

ある朝、黒船の話を聞きにと河田小龍が龍馬を訪ねて来ました。

 

龍馬が話出そうとしたとき、父が胸を押さえて倒れてしまいます。

 

小龍が医者を呼んで、一命は取り留めることができましたが、「何も知らず江戸で好き勝手なことを」と悔やむ龍馬。

 

小龍は突然しばらくこの家に泊まると言い出しますが、坂本家は喜んで小龍を迎え入れます。

 

食事の時、家族や小龍の前で黒船の話をするキラキラした目の龍馬。

 

父から「黒船を作ってどうする?」と聞かれ「それはまだ分からない…」と答える。

 

ある晩、父は「龍馬は花を咲かせてくれるでしょうか?」と龍馬を心配する気持ちを小龍に病床から語りかけます。

 

小龍は「この家は人の温かみというものが満ちている。だから龍馬は優しい男に育ったのだろう。」

 

「けんどあれはなかなか太いぞ。きっと大きい花を咲かせるぜよ龍馬は」

 

「その花を見たかった…」とつぶやく父。

 

龍馬の誘いで桂浜へ家族全員でやってきた。

 

黒船を作ったら「黒船に家族みんなを乗せて世界を周る」という龍馬の話を笑顔で聞く父。

 

「おまんはそんなことを考えちょたか。みんなで行くがぜよ。こんな嬉しい日は初めてじゃ。」と涙いっぱいの父と坂本家。
数日後、父は静かに息を引き取りました…。


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