第2話「大器晩成?」
嘉永5年(1852) 秋。
龍馬は、乙女姉に言われ事から、江戸に行きたいと考えはじめ、それを父親に願ってみますが、社会経験不足と言う事で却下されてしまいます。
実際は、年を取ってからの子供である龍馬がかわいくて仕方なかった父親が、龍馬を手放したくないというのが本音だったようです。
龍馬は、藩からの仕事「久万川の堤を直すため差配役」をする事になりました。
納期は20日しかないのに、現場の農民は事あるごとに喧嘩をし、作業は思うように進まず、龍馬も試行錯誤手を打ってみますが、どれも上手くいきません。
百姓たちは本業の農業をの手をこの作業にあてなくてはいけない不満と、土佐独特の身分制度にも飽き飽きしていて、侍の役目を果たしていない下士からの指図を不満に感じていたからです。
龍馬は、この仕事の意味と重要性を百姓に説き、その熱意が伝わり無事納期までに仕事を完了させることが出来ました。
その頃父は、龍馬の通う日根野道場に立ち寄り、剣術師範の日根野弁冶に龍馬という人間について聞きます。
日根野弁冶は「強い。でも何かが足りない。」そして「分からない」と龍馬を解説しました。
さらに「今まで見てきた中に龍馬のような人間がいなかった」とも。
龍馬という人間の可能性を感じ取った父は、龍馬の江戸行きを許しました。
そのシーンは、男同士の親子愛を感じるとても感動的なシーンでした。