坂本龍馬

坂本龍馬という男の魅力

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第10回「引き裂かれた愛」

安政5年(1858)

 

2度目の剣術修行を終えた龍馬は、北辰一刀流の目録と、「剣の道を極めたからには、人としての道も己で切り開いていかねばならん。楽なことではないぞ坂本。その苦難を乗り越えていけば、そこに他の誰でもない坂本龍馬の生きる道が見えてくるはずじゃ」という重い言葉を千葉定吉より手渡されます。

 

そして土佐に帰る龍馬に、佐那は自分の想いをもう一度伝えますが、土佐に大事なものがあるときっぱり断られてしまいます。

 

土佐に戻った龍馬。

 

乙女は医者の岡上樹庵と結婚していました。

 

家族は目録に興奮冷めやらない様子。

 

龍馬と加尾はいつもの神社で再会します。

 

離れていてもお互いを想っていた事、土産のかんざしを付けてあげ、龍馬は加尾にプロポーズします。

 

「加尾ワシはもう何処へも行かん。おまんの側におるき。わしの女房になってくれんかい」
「長い間待たせて済まんかったの」加尾になりたいと思ってしまう程のセリフにうっとりした方、多いのではないでしょうか。

 

その頃、土佐藩参政に返り咲いていた吉田東洋は、獄中で書いた弥太郎の意見書を読み、商売の才能を見抜き、すでに貿易が始まっていた長崎に派遣させる為、弥太郎を牢から出します。

 

吉田東洋は大変キレる男でしたが、それを恨む者もいました。

 

財政改革によって職を奪われた柴田備後は、武市と共謀し吉田東洋を失脚させるために、京の公家に隠密を送り込む案を練ります。

 

そして、白羽の矢が立ったのが加尾。

 

加尾は拒みますが、兄の平井収二郎は「龍馬は認めない」「兄の言う事が聞けないのか」と責め立てます。

 

それを知った龍馬は武市を説得しに行きます。

 

「江戸では琢磨に腹を切れと言う。今度は加尾に京へ行けという。」

 

「わしは加尾と夫婦の約束をしたがです。加尾を京へやるにはいかんき」

 

「わしゃ長いもんに巻かれるような生き方をしとうないき!世の中がどう変わろうが大事なもんは命を掛けても守る!この剣にそう誓うたがです!」と言い捨てます。

 

きっと、攘夷という名のもとに、人の運命をいたずらに変える事ほど罪なことはないと、龍馬は分かっていたんでしょうね。

 

家で待っていた加尾に「心配すな加尾。おまんはわしが守っちゃる」と言ったけど、兄の切腹を突きつけられた加尾は、一生京で暮らすという苦渋の決断をする事になります。

 

それを知った龍馬は加尾に、「わしは言うたぞ。もう何処へも行かんと!何があってもワシらは、わしらは離れんと約束したがじゃないがか!」と。

 

加尾は、「龍馬さんは私がおらんでも生きていけます」

 

「私ができんかった生き方をっ!おまさんには私よりも、もっと大事なもんがとてつものう大きなもんがあるがじゃ。それを探してつかわさい。きっと見つかるき。私は、私はそう信じちゅう」と。

 

2人の愛は結ばれませんでした。
そういう時代だったのです・・・。

 

もう一度やり直したいって龍馬は思ったかな?
今なら迎えに行けるって思ったりしたのかな?
初恋はやっぱり実らないってあきらめたのかな?
時代に押し流されて消えていった淡い恋があったんですね。


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