坂本龍馬

坂本龍馬という男の魅力

MENU

第5話「黒船と剣」

嘉永6年(1853)6月

 

4隻の黒船が浦賀にやって来ました。
要求は開国。返事は1年後に聞くとの事です。

 

その頃の江戸は戦を忘れてしまった侍がおどおど戦も準備を始めていました。
龍馬も例外なく品川海岸の警備をしていましたが、黒船を見たいとこっそり抜け出します。

 

抜けだした先で、桂小五郎とばったり遭遇し、そこで2人は黒船を目撃します。
その日から2人の頭の中は黒船一色になります。

 

剣の稽古にも身がはいらない龍馬は千葉定吉に一喝されます。
そして龍馬は「黒船に比べたら剣など縫い針」「戦になったら刀など役に立ちません。
わしは何のために剣術の修行にきちょるのか、もう分からんです」と言ってしまいます。

 

佐那は必死に止めますが、後の祭り。
龍馬は出ていけと追い出されてしまいます。

 

街中で、父親や乙女姉さんの言葉を思い出し、どうしてあんなことを言ってしまったのか自分をどうしたらいいのかと泣き崩れてしまいます。

 

当時侍の魂とも言われていた剣を侮辱することは、侍をやめると言う事にひとしい事でした。
それほど侍は剣を大切に思っていたと言う事です。

 

龍馬の剣では黒船と戦う事が出来ないという判断は、当時の侍には全く持ていない感覚です。
龍馬は、先見の明に富んでいたと言われていますが、この頃から確実にその判断力を養っていっていたのだと思います。


inserted by FC2 system